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リコピン
 

トマトには、黄色の色素「カロチン」と赤い色素「リコピン」が含まれています。
このリコピンは、活性酸素を除去してくれる抗酸化物質です。
トマトの他にもピンクグレープフルーツ、スイカなどに含まれています。


≪活性酸素除去作用≫

病原菌を殺すために、白血球が出す酸素の一種を、「活性酸素」といいます。
活性酸素は白血球内だけでなく、酸素のあるところで常に発生しています。

でも、必要以上に活性酸素が発生すると正常な細胞や組織まで「酸化」して傷つけてしまうのです。
酸化した細胞は、老化の大きな原因になったり、ガン、心臓病、高血圧などの生活習慣病の原因になっているともいわれています。

過剰に発生した活性酸素を早く取り除くのに活躍するのがビタミンEやβーカロチンなどの抗酸化物質です。
リコピンは、βーカロチンの2倍、ビタミンEの100倍の抗酸化作用があると言われています。

実際、トマトジュースを飲ませ続けたマウスの発ガン率が低下したという実験結果や、前立腺ガンや肺ガンの予防に効果があることが証明されています。


≪トマトとリコピン≫

一般には、リコピンはトマトから摂ることが多いでしょう。
ただし、このリコピン、ちょっと曲者なのです。
というのは、普通に生のトマトを食べても、あまり体に吸収されないのです。
吸収のためには、1,加熱する、2,油と一緒に摂る という2点がポイントになります。

1,加熱する理由―吸収されやすい形に変化させるリコピンには【トランス型】と【シス型】という形の異なる二つのタイプがあり、
トマトに含まれているのは、体に利用されにくい【トランス型】が大部分(95%)です。
熱を加えたり、酵素が働いたりすることによって、【シス型】リコピンに変化します。

2,リコピンは脂溶性
リコピンは、油に溶けて水に溶けないという性質を持っています。
なので、油と一緒に摂ると、吸収率が上昇し、より体で利用されやすくなるのです。


≪ローズヒップとリコピン≫

ローズヒップは、ビタミンCと共にリコピンが豊富に(トマトの4〜10倍)含まれています。
数年前、ローズヒップティーが美肌にイイということで、あちこちで流行っていました。

でも、ローズヒップティーはいくら飲んでもリコピンを摂取できませんよ!

繰り返しになりますが、リコピンは脂溶性なので、水には溶けないのです。
つまり悲しいことに、お茶を飲んだカスに、リコピンは残ってしまっているのです。

私も流行の波に飲まれ、ローズヒップティーを買ったところ、
「お茶のカスも、ヨーグルトとか、ジャムに混ぜて食べると良いんですよ」
と店員さんに勧められ、頑張ってカスも食べていました。
これって、リコピンのためだったんですね。

ちなみに、ローズヒップに含まれるリコピンはトマトの場合と異なり、吸収されやすい【シス型】リコピンが多い(大体20〜40%)そうです。

ローズヒップティーはカフェインも入っていないので、寝る前の一杯としてオススメです。
私も、ローズヒップ+ハイビスカスのハーブティーを飲んでいます。
赤い色のお茶で、グラスなんかに入れて飲むととてもキレイで心も落ち着きますよ。

ガンなど生活習慣病の予防や改善を目的とする場合、短期間では効果が期待できないので、継続して利用することが必要です。

1日あたりの摂取量の目安は、6〜12mgとされています。
トマトジュース100mlにはリコピンが約10mg含まれているのですが、最近はリコピンのサプリメントも多く出ています。

トマトが苦手な人や効率よく続けたい方は、サプリメントに頼ってみるのもよいかも知れません。

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